Word |
Translate |
ひ |
【ひ】 【ヒ】 ◇[日]hi ○(1)[言]五十音図ハ行第二段の音節。 両声帯を接近させ、その間隙から出す無声摩擦音(h)と、前 舌の狭母音(i)とから成る音節。 ◎奈良時代までの上代特殊仮名遣いでは甲類(fi)と乙類(fyi) の二類に書き分けられていて、発音上区別があったと考えられ ている。 江戸初期までは両唇摩擦音(fi)であったが、その後は現代語 と同じ音になった。 ○(2)[言]五十音図ハ行第二段の仮名文字。 平仮名「ひ」は「比」の草体。 片仮名「ヒ」は「比」の旁(ツクリ)。 ○(3)[文]『徒然草(ツレヅレグサ)』で「牛のつの文字」の一つ。 ⇒うしのつのもじ(牛のつの文字,牛の角文字) ------- 【脾】 ○[古][医]⇒ひぞう(脾臓) |
ひあきんとす |
【ヒアキントス】 ◇[希]Hyakinthos、[英]Hyacinthus ○[ギ神]⇒ひゅあきんとす(ヒュアキントス) |
ひあしんす |
【ヒアシンス】 【風信子】 ○[植]⇒ひやしんす(ヒヤシンス,風信子) |
ひありんぐ |
【ヒアリング】 ◇[英]hearing ○(1)聴力・聴覚。 ○(2)(委員会などの)公聴会・聴聞会。事情聴取。 ○(3)[国][教](日本で)言語学習の聞き取り・聞き取り能力 (listening comprehension)。 「リスニング(listening)」とも呼ぶ。 |
ひあるろんさん |
【ヒアルロン酸】 ◇[英]hyaluronic acid ○[生化]動物の結合組織中に存在するムコ多糖類(mucopolysac- charide)の一種。 眼球ガラス体・皮膚・関節液・臍帯(サイタイ)に多く存在する。 参照⇒むこたとうるい(ムコ多糖類),ひあるろんさんなとり うむ(ヒアルロン酸ナトリウム),なんこつきしつ(軟骨基質),へ んけいせいかんせつしょう(変形性関節症) |
ひあるろんさんなとりうむ |
【ヒアルロン酸ナトリウム】 ◇[英]sodium hyaluronate ○[生化]動物の結合組織から抽出したムコ多糖類(mucopolysac- charide)の一種。 皮膚の保湿性に強く関係し、美容効果を期待するドリンク剤 などに使用されている。 プチ整形(インスタント整形)と呼ばれるシワ(皺)取りや簡単 な隆鼻などでは、コラーゲンより安全・耐久性(1年で約60% が持続)があるとして注入剤に利用されている。 |
ひいき |
【贔屓】 【贔負】 ○気に入ったものを引き立てること。また、引き立てられるも の。 参照⇒たにまち(谷町)(2) ◎贔負筋(ヒイキスジ),贔負目(ヒイキメ),贔負の引き倒し。 |
ひいらぎなんてん《ひひらぎなんてん》 |
【ヒイラギナンテン】 【柊南天】 ◇[学]Mahonia japonica ○[植]キンポウゲ目(Ranunculales)メギ科(Berberidaceae)ヒ イラギナンテン属(Mahonia)の常緑低木。中国・台湾原産。 高さ約1メートルで、幹は直立する。葉は枝先に数枚が傘状 に開出し、革質で光沢があり、奇数羽状複葉で11〜17個の小葉 からなり、形がヒイラギ(柊)の葉に似て葉縁にとげ状の鋸歯(キョ シ)がある。 早春、葉の間から黄白色の小さな六弁花を総状に出し下垂す る。果実は球形で白粉をかぶり紫黒色に熟す。 日本へは江戸時代に渡来し、庭木や切花用に栽植する。 「トウナンテン(唐南天)」とも呼ぶ。漢名は「十大功労」。 |
ひいらぎもち《ひひらぎもち》 |
【ヒイラギモチ】 【柊黐】 ◇[英]holly ○[植]⇒せいようひいらぎ(セイヨウヒイラギ,西洋柊) |
ひいれ |
【火入れ】 ○(1)完成した溶鉱炉などに、初めて点火すること。 ◎火入れ式 ○(2)[食]酒・醤油などの製造で、腐敗(フハイ)を防ぐために加熱 すること。 ○(3)山野などで、枯草や小低木に火を点(ツ)けて焼くこと。 土地を肥(コ)やす、土地の開墾(カイコン)・造成などのために行 う。 参照⇒のやき(野焼き)(1) ○(4)タバコに火を点けるため、炭などの火種(ヒダネ)を入れて おく小さな器(ウツワ)。 参照⇒かいろ(カイロ,懐炉) |
ひいろ |
【緋色】 ○[色]アカネ(茜)で最も鮮やかに染めた色。濃く明るい朱色。 英語のスカーレット(scarlet)の訳の「緋色」は臙脂虫の一つ ケルメスからとった染料で染めた色。 参照⇒えんじいろ(臙脂色),こきひ(深緋,濃緋),うすひ(浅緋) ◎C=13,M=90,Y=95,B=0。 ◎四位深緋色衣、五位浅緋色衣。 ◎茜色は濃い赤。 |
ひうち |
【火打】 ○(1)⇒ひうち(火打ち,火打,燧) ○(2)[服]女物和服の袖付けの下部(身八口)にゆとりをつける ため、別に入れる三角布。 ○(3)[服]武士が着る打裂羽織(ブッサキバオリ)の背の割れ目につけ る補強の三角布。 参照⇒ぶっさきばおり(打裂羽織) |
ひうちいし |
【火打石】 【火打ち石】 【燧石】 ◇[英]flint ○[鉱]玉髄(ギョクズイ)に似た石英(セキエイ)の一種。質はすこぶる 硬く、不透明で色は灰白色・黄色・黒色・褐色・紅色など。 火打ち金(ガネ)と呼ばれる鋼鉄片(コウテッペン)と打ち合せれば火 を発し、古くから火打ち道具として用いられてきた。 「すいせき(燧石)」,「フリント」とも呼ぶ。 参照⇒ふりんとろっく(フリントロック) ◎燧岩(スイガン):⇒[2]ちゃーと(チャート) |
ひうちがだけ |
【燧ヶ岳】 ◇[日]Hiuchigadake/Hiuchi ga Dake ○[地]福島県南西端にある火山。標高2,346メートルで、東北 地方の最高峰。 只見川(タダミガワ)の源流部にあたり、南西中腹に尾瀬沼(オゼヌ マ)・尾瀬ヶ原が広がる。 日光国立公園に含まれる。 参照⇒おぜ(尾瀬) ◎俎(「山」冠+「品」)(マナイタグラ)(2,346メートル)・柴安(「山」冠+ 「品」)(シバヤスグラ)(2,356メートル)・みのぶさ岳・赤なぐれ岳か ら成る。 |
ひうちなだ |
【燧灘】 ◇[日]Hiuchi Nada ○[地]瀬戸内海中央部の海域。 北東部を塩飽諸島(シワクショトウ)、東部を荘内半島、南部を四国 北岸、西部を高縄半島(タカナワハントウ)、北西部を芸予諸島(ゲイヨショト ウ)に囲まれている。 北東部に水島灘(ミズシマナダ)があり、東側は備讃瀬戸(ビサンセト) を経て播磨灘(ハリマナダ)、西側は来島海峡(クルシマカイキョウ)を経て斎 灘(イツキナダ)に通じる。 参照⇒しさかじま(四阪島),しょうないはんとう(荘内半島), みずしまなだ(水島灘),かさおかしょとう(笠岡諸島) |
ひうちやま |
【火打山】 ◇[日]Hiuchi Yama ○[地]新潟県南西部の頸城(クビキ)地方にある、頸城三山(サンザ ン)の一つ。標高2,462メートル。 糸魚川市(イトイガワシ)と妙高市の境に位置し、西方に焼山 (2,400メートル)、東南方に妙高山(2,454メートル)がある。 三山中で一番高く、「頸城三山の棟梁(トウリョウ)」とも呼ぶ。 |
ひえ |
【ヒエ】 【稗】 ◇[学]Echinochloa utilis、[英]barnyard millet/Japanese millet ○[植][農]イネ目(Poales)イネ科(Poaceae)イヌビエ属(Echi- nochloa)の一年草。 春に蒔(マ)き、秋に収穫する。 茎丈は1〜1.5メートルで、穂は総状で長さ15センチメート ル前後。種実は三角に近い短楕円形で、粒は小さく、色は灰色 のものが多く、黄色・赤褐色・褐色など。 アジア原産で、日本には古くから渡来し、強健でやせ地にも 育ち病虫害に強いため、救荒作物として広く栽培されたが、現 在はほとんど栽培されていない。 種実は食用のほか、家畜・鳥の餌となり、青刈りの茎葉も飼 料とする。 参照⇒ひえまき(稗蒔き) ◎秋の季語。 |
ひえい |
【比叡】 ◇[日]Hiei ○(1)[地]比叡山の略称。 ⇒ひえいざん(比叡山) ○(2)[歴][軍]旧日本海軍の戦艦。2,300トン。 ◎1884(明治17)就役。 日清戦争の黄海海戦に参加。 ------- 【ひえい】 ○[軍]海上自衛隊のはるな型ヘリコプター護衛艦の2番艦(D DH142)。 基準排水量5,050トン。 対潜水艦ヘリコプター3機を搭載。 参照⇒はるながた(はるな型) ◎1974.11.27(昭和49)竣工。 2002(平成14)テロ対策特別措置法に基づきインド洋に派遣。 2009年度、退役予定。 2010.10.(平成22)16〜17日、堺泉北港で艦内を一般公開。 ------- 【皮影】 ◇[中]piying ○[劇]⇒ひえいぎ(皮影戯) |
ひえいぎ |
【皮影戯】 ◇[中]piyingxi ○[劇]中国の影絵芝居。 もとは河南省(Henan Sheng)・山西省(Shangxi Sheng)の農村 で行われていた伝統芸能。 人形はウマ・ウシ・ロバ(驢馬)などの皮または紙を切り抜き、 透かし彫りして彩色し、ウルシで固めて作る。 単に「皮影」,「影戯」とも、「灯影(dengying)」とも呼ぶ。 旧称は「影子戯(yingzixi)」,「灯影戯」,「驢皮影(lyupiying)」。 ◎2011(平成23)世界無形文化遺産に登録。 |
ひえいざん |
【比叡山】 ◇[日]Hiei Zan ○(1)[地]京都府京都市左京区(サキョウク)の東部、滋賀県との境に ある東山連峰北端の山。山頂は東の主峰大比叡(オオヒエ)または大 岳(タイガク)(848メートル)と西の四明ヶ岳(シメイガタケ)(839メート ル)の2峰から成る。 琵琶湖国定公園に含まれる。 「叡山(エイザン)」,「天台山(テンダイサン)」,「北嶺(ホクレイ)」,「大嶽(ダイ ガク)」,「大比叡」,「四明山(シメイザン)」,「しめいがたけ(四明ヶ岳, 四明岳)」,「東岳(トウガク)」とも呼ぶ。 ◎京都の鬼門(東北)にあたるため、東の中腹に平安京の王城鎮 護の目的で天台宗総本山の延暦寺や日吉大社(ヒエタイシャ)が建てら れた。 785(延暦 4)最澄(サイチョウ)が入山して比叡山寺を創建、東麓の 日吉神社(現:日吉大社)を地主神(ジシュシン)とする。 参照⇒あたごじんじゃ(愛宕神社)(1) ◎平安時代には単に「山(ヤマ)」とも呼ばれ、「山法師」は延暦寺の 僧兵を意味した。 ⇔てら(寺) ◎日本三大霊場の一つ。 ◎播磨の比叡山・西の比叡山:⇒えんきょうじ(円教寺)(1) ○(2)延暦寺の山号。 ⇒えんりゃくじ(延暦寺) ◎最澄の死後、比叡山寺に延暦寺の寺号を下賜されたため、山 号となる。 参照⇒とうえいざん(東叡山) |
20 / 1021. 1 -20