れいげんこう 【黎元洪】 ◇[中]Li Yuanhong ○[人]中国の清末・中華民国初期の軍人・政治家(1866〜1928)。 湖北省の人。 ドイツ留学を経て、日清戦争での活躍で張之洞(Zhang Zhi- dong)(チョウ・シドウ)の信任を得て、湖北新軍旅団長となる。 1911年辛亥(シンガイ)革命の際、推されて湖北総督から武昌に 革命の旗を挙げ、翌年孫文(Sun Wen)(ソン・ブン)の南京臨時政府 大総統の下に推されて副総統に就任。袁世凱(Yuan Shikai)(エン ・セイガイ)が1913年正式に大統領に就任、同年黎は進歩党の理事 長。 袁の死後、1916年に第2代大総統となるが、1917年黎の支援 を名目に北京に入城した張勲(Zhang Xun)(チョウ・クン)の復辟(清帝 復位)運動が段祺瑞(Duan Qirui)(ダン・キズイ)らの反撃で失敗し 日本大使館にのがれ辞任。 1922年第1次奉直戦後、直隷派に推されて再び大統領に就任 し、翌年失脚して政界を引退。 |