ゆうぞんしゃ《いうぞんしや》 【猶存社】 ○[歴]大正後期の右翼団体(1919〜1923)。 大川周明(シュウメイ)・満川亀太郎(ミツカワ・カメタロウ)が計画し、1919. 8.(大正 8)上海にいた北一輝を仲間に入れ、北が創立する。 大川・西田税(ミツギ)らが加わり、大川と満川が中心的に活動。 日本帝国の改造とアジア民族の解放を唱えた。 機関紙「雄叫」を刊行、北は『日本改造法案大綱』を著す。 1923(大正12)五・一五事件で大川と北が対立して解散。翌年 1924(大正13)大川は行地社(コウチシャ)を結成する。 参照⇒にほんかいぞうほうあんたいこう(日本改造法案大綱), こうちしゃ(行地社) ◎北は尉官級以下の青年将校に、大川は佐官級の中堅将校に関 係が強く、農村不況を背景とする青年将校と個人的権力欲の中 堅将校との溝も関係していた。 |