ぐあにじん 【グアニジン】 ◇[英]guanidine ○[生化]窒素を含む塩基性化合物。 化学式はHN=C(NH2)2。融点約50℃。 無色の吸湿性(潮解性)の結晶。水・エタノールに易溶で、非 常に強い塩基を示す。 サトウダイコン・カブ・トウモロコシ・キノコ・ミミズなど に少量存在する。尿にも微量含まれ、尿毒症ではその量が増加 する。 神経末端を興奮させる作用がある。 誘導体にアルギニン(arginine)・クレアチン(creatine)・ス トレプトマイシン(streptomycin)などがある。 ジシアンジアミド(dicyandiamide)と硝酸アンモニウム(硝安) (ammonium nitrate)を加熱すると硝酸塩が得られる。 火薬・医薬・染料・界面活性剤添加剤などに利用される。 「イミノ尿素(iminourea)」,「カルバミジン(carbamidine)」と も呼ぶ。 ◎江戸時代、硝石(硝酸塩)の入手が困難なため、人尿から製し て黒色火薬の原料としていた。 参照⇒しょうさんかりうむ(硝酸カリウム) |