ぎげん 【魏源】 ◇[中]Wei Yuan ○[人]中国、清代末期の学者・政治家(1794〜1857)。字(アザナ) は黙深(Moshen)。湖南省邵陽(Shaoyang)(ショウヨウ)の人。 地方官を歴任し、林則徐(Lin Zexu)(リン・ソクジョ)とともにアヘ ン戦争に従軍。 また、太平天国の乱にも従軍して、憂国の士となる。 公羊(クヨウ)学者として多くの書物を著して経世実用の学風を 立て、西欧列強の進出に対する「変法自強」の先駆者となる。 著書は『聖武記』・『海国図志』、編『皇朝経世文編』など。 ◎『海国図志』は日本の江戸幕末に多数もたらされて、1854 (嘉永 7)には和刻本が出版され、尊王攘夷論や明治初期の知識 階級に影響を与えた。 |