ぎげいてん 【伎芸天】 ○[仏]芸能・福徳を司る天部(テンブ)の女神(天女)。 天上で大自在天が諸天女に囲まれて歌舞を楽しんでいるとき に、額の髪際(カミギワ)から化生(ケショウ)したという。 天衣(テンネ)をまとい、瓔珞(ヨウラク)を着け、左手に花を盛った 皿をかかげ、右手は下に裾をとり、腰を軽くひねる姿をなす。 豊饒・吉祥・富楽の守護神で、容貌端正にして伎芸に秀で、 諸芸を速やかにかなえさせてくれるという。 ◎奈良の秋篠寺(アキシノデラ)の立像は、天平末期の頭部を鎌倉時 代に胴体が補作されたもので容姿が異なる。 1893(明治26)シカゴ万博に出展された竹内久一(タケウチ・キュウイチ) (1857〜1916)の作品(東京芸術大学所蔵)が有名。 参照⇒あきしのでら(秋篠寺) |