きうま 【木馬】 ○山地で木材運搬に用いる、ソリ(橇)に似た道具。 切り出した木材を載(ノ)せて人力で牽引(ケンイン)するもの。 主に雪の降らない地方で使用され、カシ(樫)・オノオレ(斧 折)・マキ(槙)などの硬材で作り、積載量4〜10石(1.12〜2.8 立米)。 勾配10%前後の坂道に、盤木(バンギ)と呼ぶ丸太を縦に敷き 並べた木馬道(キウマミチ)を木馬夫1〜2人で滑走させ、急勾配や 曲がり角では取り付けてある梶棒(カジボウ)やワイヤーで摩擦を 増やして制動し、勾配が緩やかな場所では人力で引き、作業は 高度の熟練と体力を要する。 「きんま(木馬)」とも呼ぶ。 参照⇒しゅら(修羅)(5),しゅら(修羅)(6) ◎「もくば(木馬)」とも読む。 参照⇒もくば(木馬) |