おいちょかぶ 【おいちょかぶ】 ○花札賭博(トバク)の一種。トランプのバカラ(baccarat)に似た ゲーム。 札から十一と一二を除いた40枚を使用し、親と複数の子に別 れ、1枚目は裏に、2枚目は表にして配り、3枚目を貰うか否 かは本人が決める。親子で対決する。手札とめくり札の2〜3 枚を合計した数の下一桁が、九または九に最も近い者が勝ちと なる。 特例に「四一(シッピン)・九一(クッピン)親の総取(ソウド)り」があり、 親が四または九のとき、次が一であれば、子がたとえ九でも無 条件に親の勝ちとなる。 「おいちょ」,「おいちょう」,「かぶ」とも呼ぶ。 参照⇒[1]ばから(バカラ) ◎「おいちょ」は八、「かぶ」は九をさす。 札の合計した数の下一桁が零(ゼロ)になると最も弱く、「ぶ た」と呼ぶ。 ◎親が四または九のとき、花札の一の絵柄が松で上に尖ってい る事から、親は「とんがれ、とんがれ」と言いながらゆっくりと めくる習いがある。 |