ち 【乳】 ○(1)乳汁。「ちち(乳)」とも呼ぶ。 ○(2)乳房(チブサ)。また、乳首(チクビ)。 参照⇒ちぶさ(乳房) ○(3)(乳首のように突起していることから)旗・幟(ノボリ)・暖 簾(ノレン)・幕・羽織・草鞋(ワラジ)・蚊帳(カヤ)などの縁(フチ)に、 竿・綱(ツナ)または紐(ヒモ)などを通すために付けられている小さ な輪。 「乳首」,「耳(ミミ)」とも呼ぶ。 ○(4)梵鐘(ボンショウ)など釣鐘の表面に数多く並んでいる疣(イボ) 状の突起。音響効果を増大するために付けるもの。 参照⇒ちのま(乳の間) ◎鍾乳石・鍾乳洞:参照⇒しょう(鍾)(7) ------- 【笞】 ○(1)刑罰の道具の一つ。むち(笞)・しもと(笞・楚)。 ○(2)むち(笞)で罪人を打つ刑罰。 「笞刑(チケイ)」,「笞罪(チザイ)」とも呼ぶ。 ○(3)[古]律令制の五刑の一つで、最も軽いもの。 杖(ジョウ)よりも細いむち(笞)で尻をたたく。10回・20回・30 回・40回・50回の五等級があった。 参照⇒ごけい(五刑),じょう(杖)(6) |