ぬえ 【ヌエ】 【鵺】 ○[鳥]スズメ目(Passeriformes)ヒタキ科(Muscicapidae)ツグ ミ亜科(Turdinae)の鳥、トラツグミ(虎鶫)の別称。 ⇒とらつぐみ(トラツグミ,虎鶫) ◎「(「空」偏+「鳥」:補助7601)」とも書く。 ------- 【鵺】 ○(1)[鳥]⇒ぬえ(ヌエ,鵺) ○(2)平家物語などに現われる想像上の怪獣。 頭は猿、胴は狸、尾は蛇、手足は虎に、声はトラツグミに似 て陰気な声で嘆(ナゲ)くように鳴くという。 二条天皇の時に御白河法皇がこの怪物のため病気となり、源 三位頼政(ゲンザンミ・ヨリマサ)が紫宸殿(シシンデン)の上から射落(イオ)と し、獅子王(シシオウ)と呼ばれる名剣を賞賜(ショウシ)されたという。 「鵺鳥(ヌエドリ)」,「鵺小鳥(ヌエコドリ)」とも呼ぶ。 参照⇒ししおう(獅子王)(2) ○(3)(転じて)得体の知れない人物、事物やあいまいな態度を いう。 「鵺鳥(ヌエドリ)」,「鵺小鳥(ヌエコドリ)」とも呼ぶ。 ◎「(「空」偏+「鳥」:補助7601)」とも書く。 |