どいつのうみんせんそう《どいつのうみんせんさう》 【ドイツ農民戦争】 ◇[独]Deutsche Bauernkrieg ○[歴]1524〜1525(大永 4〜大永 5)ルターの宗教改革運動を背 景に、ドイツ中部・南部に起きた農民反乱。 貨幣経済の発達にともない生産者である農民の地位が向上。 一方、封建領主は経済的な危機として農民に貢租増大を図った。 南西ドイツのシュバーベン(Schwaben)地方の農民は富農層の 指導を受け、貢租軽減・農奴制廃止など12ヶ条の要求を掲げて 蜂起(ホウキ)。反乱はライン沿岸地方にも拡大し、チューリンゲ ン(Thueringen)のミュールハウゼン(Muehlhausen)地方では宗 教改革者ミュンツァー(Thomas Muenzer)の率いる貧農一揆に発 展した。 しかし、ルターの支持を得た領主連合に鎮圧された。 単に「農民戦争(Bauernkrieg)」とも呼ぶ。 参照⇒さいせんれいは(再洗礼派) ◎のちのドイツ社会の遅れの一因となった。 |