さいかいどう《さいかいだう》 【西海道】 ◇[日]Saikai Do ○(1)[歴]五畿七道の一つ。今の九州地方。 824(天長元)以降は筑前(チクゼン)・筑後(チクゴ)・豊前(ブゼン) ・豊後(ブンゴ)・肥前(ヒゼン)・肥後(ヒゴ)・日向(ヒュウガ)・大隅 (オオスミ)・薩摩(サツマ)の九国、および壱岐(イキ)・対馬(ツシマ)の二島 の総称。 大宰府が統轄した。 「西海(サイカイ)」,「鎮西(チンゼイ)」,「にしのみち(西の道,西道)」, 「西国(サイコク,サイゴク)」とも呼ぶ。 ◎『古事記』では筑紫(ツクシ)・豊(トヨ)・肥(ヒ)(火)・熊襲(クマソ) の四国。 『続日本紀』の7世紀末に筑・豊・肥をそれぞれ前後に分け、 熊襲は日向(ヒュウガ)とかわり、壱岐(イキ)・対馬(ツシマ)・多(「衣」 偏+(「睦」-「目」)+「丸」)(タネ)(種子島)が加えられ七国三島。 8世紀初め、日向から分離した薩摩(サツマ)・大隅(オオスミ)を加 え九国三島。 824(天長元)多ネを大隅に併合し、九国二島。 1596(慶長元)琉球を含める。 ○(2)[歴][交]西海を通る幹線道路または西海への道。 |