さいかいっき《さひかいつき》 【雑賀一揆】 ○[歴]安土桃山時代、紀伊国(現:和歌山県)雑賀地方を中心に 起った一向一揆。 全国統一を目指す織田信長が、1570(永禄13,元亀元)大坂の 石山本願寺を攻撃(石山合戦)。本願寺軍の主力は鈴木孫一(マゴ イチ)が率いる雑賀地方の土豪・国人・本願寺門徒らの習練され た鉄砲組(雑賀衆)で激しく抵抗。鉄砲の数も信長軍を上回る 3,000挺という。 1577(天正 5)信長は雑賀衆の本拠地である紀ノ川流域の雑賀 地方も攻撃するが失敗。のち羽柴秀吉が雑賀衆の太田城を水攻 めで攻略し、石山本願寺の勢力は急速に衰える。 1580(天正 8)勅命を受けて顕如(ケンニョ)(本願寺光佐)は信長と 和議して石山本願寺を退去、雑賀の鷺ノ森(サギノモリ)に移って、 一揆は解体した。 「さいがいっき(雑賀一揆)」とも呼ぶ。 参照⇒いしやまほんがんじいっき(石山本願寺一揆),さいか ばち(雑賀鉢) |